- せき
- I
せき【勺】⇒ しゃく(勺)IIせき【咳】〔「堰(セキ)」と同源〕のどや気管が刺激を受けたとき, 呼気が急激に吐き出される現象。 しわぶき。 ﹝季﹞冬。 《~の子のなぞあそびきりもなや/中村汀女》IIIせき【堰・塞】〔動詞「塞(セ)く」の連用形から〕取水のため, また流量や水位を調節するため, 川の途中や湖・池の出口などに流れを遮って作った構造物。 い。 いせき。~を切ったよう抑えられていた物事が急激に起こるさま。IV
「~にしゃべり出す」
せき【寂】ひっそりと静まっているさま。→ 寂として(副)Vせき【尺】「しゃく(尺)」に同じ。VIせき【席】※一※ (名)(1)座る場所。 座席。「~に着く」「~をとる」
(2)会場。 会などを行う場所。「歓迎の~を設ける」「会議の~で報告する」
(3)寄席(ヨセ)。「昼~」
(4)敷き物。 ござ。「~ヲシク/ヘボン」
※二※ (接尾)助数詞。 順位を表すのに用いる。「第一~入選」
~暖まるに暇(イトマ)あらず〔韓愈「諍臣論」〕一か所に落ち着いているひまがないほど, 忙しく奔走する。 席の暖まる暇がない。~を改・める話し合い・宴会などのために, 改めて別に場所を用意する。 会場を変える。~を汚(ケガ)・すその地位・役職にいることや, 会合に出席していることを, へりくだっていう言い方。~を蹴(ケ)・る荒々しくその場を立ち去る。~を進・める話に興がのって, 前にのり出す。~を外(ハズ)・す一時, 自分の席を離れる。 座敷・会談の場などを中座する。「ちょっと~・してほしい」
~を譲・る自分の座っていた席に他の人を座らせる。 また, 他の人を自分の地位につけるようにする。VIIせき【石】助数詞。(1)腕時計の軸受けなどの宝石を数えるのに用いる。「二一~」
(2)電気製品でトランジスタ・ダイオードなどを数えるのに用いる。VIIIせき【積】(1)二つ以上の数を乗じて得た数値。⇔ 商(2)大きさ。 ひろさ。IX「代助の歩く~はたんと無かつた/それから(漱石)」
せき【籍】(1)戸籍。「~を入れる」
(2)ある団体の一員たる資格。X「野球部に~を置く」
せき【責】なすべきつとめ。 責任。XI「~を負う」「~を果たす」
せき【関】(1)岐阜県南部の市。 鎌倉時代から刀鍛冶(カジ)で知られ, 刃物・洋食器・農機具を産出。(2)三重県北西部の町。 鈴鹿峠の東麓(トウロク)にあり, 鈴鹿関が置かれていた。XIIせき【関】〔「堰(セキ)」と同源〕(1)国境その他の要地に門を設けて, 通行人や通過物を調べた所。 関所。 関門。「逢坂の~」
(2)さえぎり止めること。 また, そのもの。 へだて。「人目の~に隔てられる」「心の~」
(3)(「持」とも書く)囲碁で, 双方の一連の石が攻め合いの状態にあり, どちらから手をつけても, 相手方の石を取り上げることができない形。(4)相撲の, 関取。→ ぜき(関)XIIIせき【関】姓氏の一。XIVせき【隻】助数詞。(1)比較的大きな船を数えるのに用いる。「軍艦一~」
(2)屏風(ビヨウブ)など対になっているものの片方を数えるのに用いる。(3)魚・鳥・矢などを数えるのに用いる。XV「鮭の一二~/宇治拾遺 1」「矢の一~/太平記 9」
せき【齣】〔「せつ」とも〕中国劇で, 一段・一幕・一巻の区切り。 江戸時代の小説・戯曲の区切りにもいう。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.